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イタリア統一ベストナイン




 フランスやオーストリアの勢力などに分断されていたイタリアは、長年にわたる統一運動によって、1861年に「イタリア王国」として統一される事になりましたが、その為に尽力した人たちのベストナインです。ってーか、有名人だけだと人数足りないんすけど(^^;

 チーム「イタリア・リソルジメンツ」

 1 マッツィーニ
 2 カルロ・アルベルト
 3 ガリバルディ
 4 カヴール
 5 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世
 6 ヴェルディ
 7 ナポレオン3世
 8 ピウス9世
 9 ジョベルティ
   カッターネオ
   フェラリ
   ピサカーネ



 1番 マッツィーニ(1805〜72)。ジェノヴァ出身の革命家。とにかく急進的な彼は足が速いが、失敗をかえりみずに走り回る事で有名。しかし肝心の盗塁技術は拙劣で、ほとんどの盗塁は失敗するので実は多くのファンからは嫌われているが、熱狂的ファンクラブ「青年イタリア」を組織し、また熱心な女性ファンクラブに励まされてめげない。チームとファンと自己の無謬を信じ、「我がチームの優勝は歴史的必然だ!」と激烈に宣言する彼の姿に、チームがひっぱられていった感は強い。しかし優勝の際には「戦力外通告」を受けて失意のうちに球団を去った(^^;


 2番 カルロ・アルベルト。サルデーニャ国王(位1831〜1849)。5番打者ヴィットリオ・エマヌエレ2世の父。開明的改革者であった彼は、万年弱小球団であったイタリアに新風を吹き込み、優勝圏内にまで持っていった功労者。盗塁にひたすら失敗するマッツィーニの動きに苦慮しつつも、それを何とか生きて塁に残すために力があった。


 3番 ガリバルディ(1807〜82)。ニースの船乗り出身で、熱狂的ファンクラブ「青年イタリア」から入団した彼は、その軍事的才能でヒットやホームランをかっとばしまくり、4番打者カヴールをも震え上がらせたほど。その山賊の親分的雰囲気、弱きを助け強きをくじく性格は非常に愛され、ガリバルディ個人のファンクラブ「赤シャツ隊」を持ち、球団の伝説的名選手となった。球団との年俸交渉ではまったく粘らずにすぐにハンコを押し、しかもその全額を慈善団体に寄付してしまう無欲さでも有名。


 4番 カヴール(1810〜61)。サルデーニャ王国の首相。「天がイタリア優勝のためにつかわした人物」とさえ言われた、第一級の名選手。優れた知性、洞察力、バランス感覚を持ち、必要な時に必要なヒッティングを為すことの出来る打力はまさに超人的。交渉ごとや組織力にも優れており、チーム全体を優勝にひっぱっていくのに最大の貢献をなしたが、優勝が決まってすぐに過労で死去。その最期の言葉は「イタリアは優勝した。もう仕事はない」であった。


 5番 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世(1820〜78)。サルデーニャ国王。2番打者カルロ・アルベルトの息子。気鋭、果敢な彼は闘志に満ち、ライバルチーム「オーストリア・ハプスブルク」相手の重要な一戦に敗北した時にはバットを敵に向けて、「今は敗れても、神のめぐみにより、イタリアは必ず優勝するぞ!」と叫んだという。うっとおしいほどのカイゼル髭がチャームポイント。


 6番 ヴェルディ(1813〜1901)。パルマ出身の作曲家。壮大な歴史物を得意とした彼は観客の熱唱の中、どでかい満塁ホームランを打つ事を得意とするが、逆に小技や単打は得意でない(^^; 彼が作曲した合唱「行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って」はイタリア優勝のための歌として愛唱され、観客席では彼の作曲したオペラ『椿姫』『アイーダ』『オテロ』などが毎晩上演される(おい(^^;)。


 7番 ナポレオン3世(1808〜73)。フランス皇帝。外国人選手(^^; 「リソルジメンツ」の強敵ライバルチーム「オーストリア・ハプスブルク」に対抗するため、カヴールがそそのかしてチーム「フランス・ボナパルティスツ」から引き抜いたが、チーム内で与えられた打順を知ってだまされた事を悟り、しばらくしてすぐに退団してしまった(^^;


 8番 ピウス9世。ローマ教皇(位1846〜78)。美男子で穏和で寛大で素朴で敬虔で愛嬌があり――と、およそプロ野球選手らしくない彼は、実際聖職者なのであって、あまり「イタリアの優勝」や「勝利」という事に共感を持っていなかった。が、最初はともかくイタリアの優勝のために尽力しており、それがイタリア優勝のために役立ったのだが、優勝が近づくと途端にへにゃへにゃになってしまい、我が身かわいさに難しい打球が飛んでくるとわざと取りに行かなかったりで、「裏切り者」のらく印を押されてしまった。しかし、現役生活を32年間続けたのは、最長記録である。


 9番 有名人は以上で終わりなので、後は有名でないジョベルティ、カッターネオ、フェラリ、ピサカーネあたりから一人選んで下さい(^^;