オンライン対戦とは、VASSAL同士をお互いにサーバーに繋いだ上でデータを同調させておこなうプレイ方法です。 オンライン対戦では、片方のプレイヤーがユニットを動かしたらもう片方(というか同調している人すべて)のプレイヤーの側のVASSALでも同じユニットが同じように動きます。サーバーが混んでいると遅延が発生したりはしますが……(^_^;) しかしこれによって、まったく離れた場所にいるウォーゲーマー同士が、自宅にいるままでリアルタイムで対戦(観戦)できるようになるわけで、その恩恵は計り知れないと言えましょう。 「日露戦争」のオンライン対戦の様子 オンライン対戦は、ゲーム自体が数時間で終わるような軽いゲームや、プレイヤー間の手番の交替が頻繁なゲームに向いています。また、コミュニケーションを緊密に取りながらプレイ可能であるため、インスト(初プレイの人などにゲームを説明しながら進める)プレイや、作戦や雑談などに花を咲かせながらのプレイも可能です。 オンライン対戦もまったく難しくはありません。インターネットに繋がってさえいれば、VASSALが勝手にサーバーに繋いでくれます。以下、手順を説明します。 1.モジュールを入手 モジュールなしではオンライン対戦(観戦も)できませんので、モジュールはまず入手して下さい。バージョンがまったく同じでなくてはならないという事はないようで、いくらか(けっこう?)バージョンが違うものでも大丈夫みたいです。 2.オンライン対戦の約束を取り付ける 「MustAttack」上で募るのが今は一番確実だと思いますが、いきなりとりあえず繋いでみて観戦させてもらって……というのもありでしょう(ただし挨拶やマナーなどはきちんとしましょう)。もちろん旧知の人とやるのもいいですね。 3.VASSALを起動し…… 普通にモジュールを選択して「新規ゲームをオフラインで開始」で全然大丈夫なのですが、プレーモード選択で「オンライン中のゲームを探す」でもOKです(自動的にサーバーに繋いで自動的に同じゲームを見つけ出し、そこのメインルーム(後述)まで入った状態になってくれる)。 しかしここでは、オンライン対戦の仕組みをも踏まえるという意味で、「新規ゲームをオフラインで開始」で解説してみます。 4.VASSALサーバーに接続する インターネットに繋がってさえいれば、VASSALサーバーに繋ぐのは何の設定も要りません。ただ、下の画像にあるように、左から3番目にある「サーバー操作を表示/非表示」というボタンを押します。 そうすると、チャット窓の一番右側にサーバーの状態が表示される窓が追加して表示されるようになります。 そして再度、その窓上の「接続」というボタンを押します。これでサーバーに接続されます。 ↓は、他に誰も同じゲームでサーバー接続している人がいない状態での画面です。この「日露戦争」のモジュールでの接続サーバーのメインルームにDSSSMが一人でいる、という表示状態ですね。 他のゲームモジュールでもって接続している人(ゲーム)は表示されません。あくまで、現在起動しているモジュールでサーバーに繋いでいる人(ゲーム)のみが表示されます。 (他のゲームモジュールも含めての接続状況を見たい場合には、一番右のボタン(「→」「←」「?」が一緒になったやつ)を押すと表示されます) 5.「新規ゲーム」を作成する さて、立ち上げたモジュールでのサーバー接続は出来ましたが、このままではオンライン対戦は出来ません。 同じゲームモジュールで何卓もゲームがおこなわれる可能性があるため、対戦する組ごとに「部屋」を作る必要があります。 その方法は、「新規ゲーム」と書いてある入力窓に、部屋の名前を入力してEnter。これだけです。 試しに「test」という名前で部屋を作成してみたところ。 新規ゲームを作った人は、自動的にその部屋に入った状態になります。 6.部屋に入室する すでに誰かが部屋を作っている状態のところに、別の人が入ってくることによってオンライン対戦が可能になります。 下の画面は、すでにオンライン対戦がおこなわれている時に、サーバーに繋いだ時点での表示です。 この状態から、プレイされている「10/4」の部屋に入るためには、その「10/4」と表示されている部分の上にカーソルを持っていって右クリックをします。 すると、下の画面のような「部屋に入室」という表示が出るので、それを左クリックします。 それで入室完了です。下は入室した状態。 7.同室の人と同調する そしてこれが最後です。同室の人と同調します。同室の誰でもいいですので、名前のところを右クリックします。すると下の画面のような表示が出ますので、「同調」を左クリックします(すでにその人が同調している必要がありますが……その部屋に一人しかいなかったならその人と同調すればOKです)。 注意すべきなのは、「入室しないで(メインルームにいたままで)同調してもダメ」ということです。過去それをやって「あっれー? おかしいなー???」と苦労した事がありました(^_^;) 同調が成功していれば、下のマップ画面を見てみると、すでに始まっているゲームなら初期配置が進行途中のものになっているでしょう。 二人でまったく新規のゲームを始めるのならば、片方の人が駒を試しに動かしてみて下さい。もう一人の画面の方でも駒が動いて表示されれば、成功です(動かしている途中のものは反映されず、駒が置かれた時点で反映されるのだと思いますけども)。 サーバーが混雑していると、駒の動きなどが非常にタイムラグが発生して反映されることがあります。 8.チャット窓で挨拶 私は勝手に「チャット窓」と呼んでいますが……。VASSALにはメニューボタンとマップとの間に、何をしたかが表示される窓と、その下にメッセージを入力できる場所があります。 同調していれば、ここでメッセージのやりとりができます。とりあえず初めて(既知の人と)繋いだ場合や、あるいは見学させてもらう場合に挨拶を書き込みましょう。 このチャット窓で最低限のやりとりはできますが、Skypeなどを使用することによって、プレイ環境は飛躍的に楽になります。 Skypeというのは、インターネット上で無料で音声通話を多人数間でおこなうことのできるサービスです。ヘッドセット(ヘッドホンとマイクが一緒になったもの。1000〜2000円程度で手に入ります)だけは用意する必要がありますが、Skypeソフトはもちろん無料、通話料もかかりません。 このSkypeを利用してVASSALをプレイしている人たちの間では、リアルタイムに声でやりとりして「じゃあ次、……します」だとか、雑談に花を咲かせながらプレイされています。 ただ、Skypeでやりとりするためには、対象の人のSkype上での登録名を教えてもらう必要がありますので、まず相手からそれを教えてもらっておくか、あるいは見学からはじめるならば最初はチャット窓だけでやりとりして、いよいよやってみようと思われた時に準備すればよいでしょう。 9.切断する ゲームが終わったりすればサーバーとの接続を切断することになるでしょうが、そのためのボタンは左から2番目のものです。 (nishikinさんが二人表示されてしまっていますが、こういう事はけっこうあるので気にしないで大丈夫です(^_^;)) |